以前紹介した下記動画の11:00あたりからのモチベーションの変遷について、
特に2.0→3.0がなぜ起きたかについて私見をまとめます。
先に1.0→2.0について書きますと、
これは組織(国家など)が成立し、組織を維持しないと個人が生き残れないので
いかに個人が組織のために動くようにするか、といったところで発生したものだと考えています。
時代的にはかなり古代の国家が形成されたあたりまでさかのぼると考えています。
(孫子の兵法にも賞罰について記載はありますし)
続いて本題の2.0→3.0ですが、こちらは生存競争の重要度が減ることで
組織より個人が優位になった結果発生したことだと考えています。
時代的には日本で表面化したのは2000年代以降くらいだと思います。
生存競争の重要度が減った理由は二つあると思います。
1.食糧生産力の向上
20世紀に入ってから化学肥料の発明などにより食糧生産力が向上し、
結果現在の世界人口は80億人を超えていますが、地域差はあるものの必要となる食糧は生産できていると思います。
逆に食糧生産力が足りないと最終的には力ずくれ他から奪う=戦争となってしまいます。
併せて戦争により人口を減らすことで食糧問題が改善されてしまうというところも戦争を正当化する理由になります。
そして生き残るためには自分が所属する組織が強い必要があり、それには個人より組織を優先する必要があり、
そのためのモチベーション2.0だったのではないかと考えています。
なので必要な食糧が提供され続けるのであれば組織が強い必要性は低くなります。
2.労働人口の減少
日本では少子化などにより労働人口は減少していますが、
組織が強くあるためにはやはり人数は必要です。
労働人口が増えている時代は席を奪い合う形になるため
ふるいにかける意味で組織内での生存競争が必要になりますが、
労働人口が減っていく時代になると空いた席をどうやって埋めるかが問題になり、
その結果個人が優位になったと考えています。
上記二つの理由により組織より個人が優位になった結果
モチベーション2.0→3.0の変遷が発生したというのが私なりの結論です。
以上です。読んでいただきありがとうございました。