ビジネスなどにおいて論理的思考は重要といわれていますが、
それさできていれば問題ない、というわけでもないという話をしたいと思います。
問題になる局面としては、必要な情報が足りない時です。
例として、以前会社の研修で出された問題を使います。
問.長い間雨が降っていない町がある。
ここに雨乞いで雨を降らせられるという人物が現れた。
この人物は雨を降らせられることができるか。
解.雨が降るまで雨乞いしてれば可能。
この例の問題点として、時間制限が無いことがあります。
なので条件として
・この町は60年周期で雨が降るが、前回は30年前に雨が降った
・この雨乞い師は大体80歳前後
を追加すると、「雨が降るまで雨乞いする」というのは難しいのではないか、
という結論に変わります。
さらに未来が予知できる場合、
・三日後に雨が降る
・雨乞い師はそのくらいであれば生きていられる
を追加すればまた結論は変わります。
といった感じで論理的思考ができても
持っている情報が変わると結論が変わってしまうという話です。
これをビジネスに置き換えると、
業務を始める前に事前に情報を収集してどのように進めるか検討するのは重要ですが、
業務を始めた後、状況が進んだことで初めて入手できた情報を追加してアップデートしていく必要がある、ということです。
さらに時間配分について考慮すると、事前検討にどの程度時間をかけるかという話もあります。
事前検討を何もしないというは論外ですが、時間をかけすぎても結局方針変更が必要になることが多いので
事前検討を程々にし、業務を進めることを情報収集と考えて業務しながら考えたほうが
時間効率は良くなる場合もあります。
そのあたりのバランスは業務の内容や個人の資質によって変わってくるので、
確定した答えはなく都度都度考えなくてはならないと思います。
以上です。読んでいただきありがとうございました。